心のケアについて

ご家族やご友人、長年馴染んだ環境と離れての入院・入居生活は、身体面で の辛さは勿論のこと、心理的にも、大きな負担となり得ます。外の世界と切り 離されて閉じ込められているような気分になったり、話したいのに相手が見付 けられずに気持ちが沈んでしまったりということもあります。
その様なとき に臨床心理士が、悩みを持つ方の不安な気持ちや辛さ、揺れる想いに 寄り添い、お話に耳を傾け、共にいることを通して、その方なりの解決、落ち 着き方に向かうようにお手伝いをさせて頂きます。
また、回想法というグルー プでの活動も行っています。今までのご自分の世界とのつながりを保ち、活き 活きとした生活を送って頂けるようなお手伝いをと心がけています。

個人面接

自分の思いを口にすることで、考えが整理され、大きな問題だと思っていたことが案外大丈夫に思えてきたり、誰かに分かってもらえているならいいかと思えたりすることもあります。
別室に移動して話すことが難しい時には、病室でお話することも。思い出話から今日の出来事まで、話題は多岐に渡ります。

散歩しながらお話し中

気分転換をかねて、散歩をしながら話す場合もあります。外の風に当たり、季節の移り変わりを感じること自体にも、大きな意味があると思っています。

回想法

回想法では、毎回お題を決めグループでお話を楽しんでいます。
楽しい思い出、苦労した話など様々な想いをグループのメンバーに聴いてもらい共有しあうことを通じて、自分が尊重されているという体験や、自分がまぎれもなく自分であるという実感をしみじみと感じることができ、それが情緒の安定や活動性の向上につながります。そのような、心が活き活きと動く時間を大切に活動しています。